上紋峠の周辺で進む国内最大規模の風力発電計画を追う【第5回】
再エネを「錦の御旗」に掲げて進められる北海道の環境破壊

宗谷管内豊富町では近年、ユーラスエナジーHDなどによる風力発電所の建設が相次いだ。福永地区の久世薫嗣さんの住宅と「芦川ウインドファーム」の間の距離は直近で1.8㎞。事業者側に騒音調査を要求し、専門家に解析を依頼している
士別市と滝上町との境界にある上紋峠の周辺で進む、陸上型では国内最大規模の風力発電所(風発)の建設計画。この9月には環境影響評価(アセスメント)法に基づく「配慮書」が公表されるが、滝上町内では計画に反対する住民が町長に「意見書」を提出し、疑問点を話し合う場を創ろうと模索する人たちも動きだした。そんな中で、すでに巨大風車が林立する宗谷管内の状況について、豊富町内で騒音被害などの問題に取りくむ住民の話も聴いた。「地産地消の再エネ事業」の原点に戻り、北海道を「エネルギー植民地」にさせないためにどうすべきか──あらためて考えてみた。 (ルポライター・滝川 康治)
巨大風車が林立する豊富町で事業者に「反対」意見書を提出

「道北の巨大風車を考える会」を設立した久世薫嗣さん

滝上町茂瀬地区にある営農飲雑用水の取水施設。巨大風車の建設で水源が汚染される恐れも

久世さん宅の近くには別の風車群が林立する

北海道内で稼働・計画中の陸上型風力発電所(佐々木邦夫さん作成。日弁連主催の公開学習会の資料から。26年7月10日時点)

着工に至るまでに予定される環境アセスメント手続き(GPIの配布資料から)

「最大で50基、30万kW」の建設計画がある上紋峠付近の山岳地帯
「道北の巨大風車を考える会」を設立した久世薫嗣さん
久世さん宅の近くには別の風車群が林立する
北海道内で稼働・計画中の陸上型風力発電所(佐々木邦夫さん作成。日弁連主催の公開学習会の資料から。26年7月10日時点)
滝上町茂瀬地区にある営農飲雑用水の取水施設。巨大風車の建設で水源が汚染される恐れも
着工に至るまでに予定される環境アセスメント手続き(GPIの配布資料から)
「最大で50基、30万kW」の建設計画がある上紋峠付近の山岳地帯
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