医療現場で散った命⑲
日本赤十字 和解拒否

長く続いた裁判がさらに長引くことになり、しかしながら原告の村山豊作さん・百合子さん夫妻は「決して落ち込んではいない」という(5月15日夕、釧路市内)
看護師自殺めぐる協議が決裂
遺族の裁判が口頭弁論再開へ
早ければ本年初頭にも解決をみる筈だった争いの結着が、またしても遠ざかった。新人看護師が医師によるハラスメント被害を訴えて自ら命を絶った事件。遺族が起こした裁判で、原告と病院側との和解協議が物別れに終わることとなったのだ。裁判所が提示した和解案を被告の日本赤十字社が受け入れなかったことで、争いの長期化は必至。引き続きの闘いを余儀なくされた遺族は、改めて「職場に安全・安心を」と、医療現場のハラスメント防止を訴えている。
取材・文=小笠原 淳
失意の遺族「理念どこへ」
2つの裁判で足かけ14年

和解決裂後、村山百合子さんは支援者らとともに日赤本社前で抗議行動に及び、改めて真摯な対応を求めるメッセージを読み上げた(5月27日、東京都港区の日本赤十字社本社前)=北海道過労死を考える家族の会提供
和解決裂後、村山百合子さんは支援者らとともに日赤本社前で抗議行動に及び、改めて真摯な対応を求めるメッセージを読み上げた(5月27日、東京都港区の日本赤十字社本社前)=北海道過労死を考える家族の会提供
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