医療講演会「第19回札幌ハートセミナー」を開催
札幌心臓血管クリニックが低侵襲治療でさらなる進化

2026年07月号

毎回、定員を超える聴講希望が寄せられる「札幌ハートセミナー」( 道新本社ビル1階ホール「DO-BOX EAST」、5月9日午後)

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医療講演会 第19回札幌ハートセミナーを開催
札幌心臓血管クリニックが低侵襲治療でさらなる進化

目指す「究極の低侵襲」


 全国屈指の循環器専門病院として知られる札幌心臓血管クリニック(東区・107床)を運営する医療法人札幌ハートセンター(鹿島由史理事長・八戸大輔院長)が5月9日午後、通算19回となる医療講演会「札幌ハートセミナー」を開催。会場となった札幌市中央区の北海道新聞社ビル1階ホール「DO - BOX EAST」に約250人が来場し、経験豊富なドクターたちの話に耳を傾けた。
「低侵襲~それは体に優しい心臓治療のこと~」と題したセミナーで、トップバッターとして登壇したのは法人理事で循環器内科の佐藤勝彦医師。佐藤医師は「見逃すな、病気のサイン! ~隠れている循環器病の怖さ~」をテーマに、さまざまな疾患を引き起こす要因である動脈硬化について分かりやすく解説した。
 次には同病院の循環器内科専門医、北井敬之氏が「不整脈の最新治療~そこに愛(AI)はあるんか~」と題して講演。ユーモアを交えて不整脈という病気のメカニズムや対処法、最新治療などを来場者に伝えて会場の笑いを誘っていた。
「ライフタイムを考えた心臓血管手術~だから低侵襲手術が必要なのです」と題して講演したのは、副院長で豊富な手術経験を持つ心臓血管外科専門医の光部啓治郎氏。同院では2020年から低侵襲手術をメインに据え、手術支援ロボット「ダヴィンチ」による心臓手術などに積極的に取り組み、飛躍的に症例数を増やしたことなどを解説。体に優しい心臓治療が外科領域でも著しく進歩していることを説明した。
 ラストバッターとして登壇した八戸大輔院長は、「ここまで進化した!最新の心臓治療をお見せします~札幌ハートセンターの取り組み~」と題して講演。冠動脈カテーテル治療や三尖弁治療におけるこれまでの豊富な経験を踏まえ、外科、内科を問わず全ての循環器疾患で可能な限り患者に負担をかけない治療を目指していることを参加者に語りかけた。
 また八戸院長は昨年からの新体制を踏まえ、これまでのトップダウンから多職種連携によるチーム医療に取り組んでいることを説明。「ドクターが分からないことをチームで補完しながら患者さんにとって最善の医療を提供したい。ひいてはこれが低侵襲、その人に優しい治療につながります」と力説した。
 同院では大阪大学大学院の澤芳樹教授の協力を得て、iPS細胞からつくる心筋細胞シートによる再生医療の準備も進めている。八戸院長の講演では、この心筋細胞シートがシャーレの中で実際に拍動する様子も紹介され、会場の注目を集めていた。
 セミナー終了後は、登壇したドクターたちによる個別の医療相談会も開かれ、来場者が悩みを打ち明ける姿が多く見られた。
 循環器分野における最先端の治療拠点として同院の今後が期待される。
 
 (文と写真=工藤年泰)

会場となった道新の新本社ビル

動脈硬化の恐さを説いた佐藤医師

弁膜症治療のエキスパートである八戸院長

会場を笑顔にした不整脈センター長の北井医師

心臓血管外科領域の進化を解説した光部医師

心筋細胞シートが拍動する様子も紹介された

セミナー後に行なわれた医療相談会

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