札幌の病院で労使対立が長期化
団交拒否 足かけ4年

2026年06月号

2022年の労働組合発足以来、団体交渉は3度しか行なわれていないという(4月17日午前、札幌地方裁判所前)

医療現場で不当労働行為か
美しが丘病院を労組が提訴


地元報道などで賃金の未払いや不当解雇問題を告発する裁判が報じられている札幌の病院で、これら労使間トラブルをめぐる団体交渉を病院側が拒否し続けていることが伝わった。4月にはこの対応を違法として労働組合が起こした裁判の口頭弁論が始まり、病院側はここでも訴えの棄却を求めて争う姿勢を見せている。団交がストップしてから、まもなく丸3年。長引く労使間の対立は、なお収まりそうにない。

取材・文=小笠原 淳

労組「話し合い」求め訴え


「団体交渉を10数回も申し入れていますが、現時点で3年近く、応じていただけていない。このままでは何の話し合いにもならないということで、提訴に踏み切りました」
 そう話すのは、札幌地域労働組合美しが丘病院支部の支部長を務める看護師の佐々木晴見さん(65)。同支部と地域労組は本年2月、病院の運営法人に損害賠償を求める裁判を起こした。訴えの趣旨は、組合との団体交渉を拒否し続けている法人の対応の違法性を問うもの。札幌地方裁判所(有田浩規裁判長、宮川太真陪席判事、細ほそか ね包寛敏陪席判事)で4月中旬に開かれた最初の口頭弁論では、病院側がこれに請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
 先の佐々木さんによると、組合が病院を訴えるのは今回が初めてではない。
「以前から提訴していたことに加え、今回はやはり、話し合いに応じていただきたいということで…」
 病院側が団交に応じなくなったのは、2023年6月。以来、その職場ではほぼ丸3年間にわたって団体交渉権が侵害される異常事態が続いている。

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(札幌市清田区の美しが丘病院)

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