滝上町と士別市の境界エリアに国内最大規模の風力発電計画
人知れず上紋峠周辺で進む巨大再エネ開発の実態とは

事業者の㈱グリーンパワーインベストメントが滝上町内で開催した説明会には、町民ら50人ほどが参加。建設にともなうリスクや自然環境に与える影響、地質の脆弱さなど多岐にわたる質問や意見が相次いだ(3月11日)
太陽光や風力などの再生可能エネルギー(再エネ)を活用した発電所計画がもたらす“負の影響"が全国各地で問題化している。道内でも、最近の釧路湿原周辺でのメガソーラー問題や日本海沿岸での洋上風力計画などは、「エネルギーの地産地消」を逸脱する事例といえる。そんな中、オホーツク管内滝上町と上川管内士別市との境界部に位置する上紋峠の周辺で最大で50基、出力30万キロワットという、国内では最大規模の陸上風力発電所の計画が浮上した。東京の再エネ大手企業によるもので、事業費は数百億円、10年後の運転開始をめざす。3月中旬には滝上町内で初の住民説明会が開かれ、環境アセスメントの手続きも進む。巨大風力発電計画の周辺を追った──。
(ルポライター・滝川 康治)
標高8百メートルを超える山岳地帯に最大50基の巨大風車が林立か?

(きよはら・なおひろ)1973年、滝上町生まれ。東京理科大卒業。97年に町役場に奉職し、企画課長や財政課長などを歴任。2023年から現職

グリーンパワー社による事業スケジュール(説明会の配布資料から)

標高800メートルほど、建設予定地の上紋峠の周辺は国有林が広がる

上紋峠の一帯は地すべり地形が多い
(出典:防災科学技術研究所の資料)
グリーンパワー社による事業スケジュール(説明会の配布資料から)
標高800メートルほど、建設予定地の上紋峠の周辺は国有林が広がる
上紋峠の一帯は地すべり地形が多い
(出典:防災科学技術研究所の資料)
(きよはら・なおひろ)1973年、滝上町生まれ。東京理科大卒業。97年に町役場に奉職し、企画課長や財政課長などを歴任。2023年から現職
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