村議会の否決で閉鎖の憂き目に遭う「道の駅あかいがわ」
行政と議会の確執が生んだ“住民と利用者置き去り”の愚

2026年05月号

観光シーズンを前に4月1日から閉鎖された「道の駅あかいがわ」(赤井川村都地区3月25日撮影)

後志管内赤井川村(馬場希村長)の「道の駅あかいがわ」の指定管理者をめぐり、村議会は3月10日の本会議で村が公募で決めた団体を優先交渉権者とする議案を否決。管理者不在となった道の駅は4月1日から閉鎖された。同村は村が道の駅を管理できるようすでに条例を改正しており、駐車場とトイレは4月以降も利用できる。3月25日の総務開発委員会では、4月以降の本館運営について「現在の管理者に暫定的に任せるべき」などとする意見もあったが、村側は指定管理者制度をとる以上本館の閉鎖はやむなしとした。本誌の取材に応じた馬場村長は「第三者の弁護士にも村側の主張は問題ないとされている。議会の判断はそれを無視したものだ」とした上で、「新たな指定管理者の選定方法について議会と協議を重ねながら8月の再開を目指したい」と話している。

(武智敦子)

百条委が下した厳しい評価


「道の駅あかいがわ」は2015年に開業し、18年から地元の「道の駅赤井川振興」が指定管理者を務めてきた。本館には売店とテナントのレストラン、敷地内には「道の駅あかいがわ農産物直売所生産者協議会」が持ち寄った農産物を販売する人気の直売所もあり、ピーク時の17年度には約82万人の来場者を記録した。
 赤井川振興の指定管理期間が今年3月末で終わるため、村は昨年10月、プロポーザル方式で次の指定管理者を募集。観光庁の登録DMO(観光地域づくり法人)でもある一般社団法人「赤井川村国際リゾート推進協会」(赤井川村DMO)と赤井川振興の2者が応募し、大石和朗副村長と外部の有識者ら5人による選定委員会が審査に当たり、基準の70点を上回る高い得点で同DMOを優先交渉権者として選んだ。

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議案が否決された3月10日の本会議
(赤井川村議会)

「議会と協議しながら8月までの再開を目指したい」と話す馬場村長

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5月の再開が検討されている農産物の直売所

指定管理者をめぐり激しい論争が繰り広げられた赤井川村役場

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