地元紙で拡がる社内不信
道新で不審死か

2026年05月号

不意の訃報が届いた時期はおりしも、新聞の発行部数が70万部を割り込んだことが社内の会議などで話題に上り始めたころだった
(札幌市中央区の北海道新聞本社)

契約秘書急逝で社内に動揺
新社屋に救急・警察が臨場


3月上旬に地元新聞社で起きた出来事は、社内で充分な事実関係が周知されないまま未確認情報の拡散を招くことになった。わかっているのは、札幌の本社に勤めていた契約社員が突然その命を落としたこと。発見現場がまさに社内の一室だったことがあきらかであるにもかかわらず、社員が納得できるような説明はついになく、訃報そのものが出るまでに4日間もの時間が費やされた。現時点で辛うじて確認できる事実を、急ぎまとめておきたい。

取材・文=小笠原 淳

月曜の朝、本社に救急車


 3月9日午前8時14分。札幌市消防の救急車輌が向かった先は、中央区大通東に建つ北海道新聞の本社ビルだった。
 最寄りの東消防署苗穂出張所に加え、中央署豊水出張所の車輌も加わっての「救急隊支援出動」(重症者への対応を前提とした出動)。10分たらずで現場に到着した隊員らはしかし、救助活動をせずに出張所へ引き返すことになる。臨場して早々に傷病者の「不搬送」が決まったためだ。
 本稿記者の耳に穏やかならぬ情報が届いたのは、翌10日午後のこと。
 道新でまた社員死亡――。
 今から3年溯る2023年、道新では2人の編集幹部が相継ぎ急逝。ともに自殺だったとされている。今回の未確認情報に「また」の枕詞が冠されたのは、関係者の間に当時の記憶が強く残っていたゆえか。結果、今回も3年前と同じように自殺説が飛び交うことになり、それは1カ月が過ぎた今も続いている。何よりも社内不信が高まったのは、真偽不明の噂話が拡散する中で公式な説明がなかなか伝わらなかったためだ。定型の「おくやみ」文が社員たちのもとに届いたのは、先の救急出動から4日を経た3月13日のことだった。

現場に駈けつけた救急隊員らは傷病者の不搬送を決め、警察に引き継いでいたことがわかっている(札幌市消防局が一部開示した『救急出動報告書』)

現場に駈けつけた救急隊員らは傷病者の不搬送を決め、警察に引き継いでいたことがわかっている(札幌市消防局が一部開示した『救急出動報告書』)

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