「あびら環境フォーラム」で及川町長が最終処分場の現状と今後を報告
「対立から対話へ」舵を切り開発業者と共存の道を模索

2026年04月号

2021年11月10日に撮影された胆振東部地震で被害を受けた建設予定地

胆振管内安平町の早来北進地区で建設が予定されている産業廃棄物最終処分場をめぐり、事業者の親会社である「大栄環境グループ」(本社神戸市)と安平町が3年前から相互理解を深めるために対話を重ねていたことが分かった。2月27日に安平町立早来学園で開かれた「あびら環境フォーラム」で及川秀一郎町長(60)が報告した。産業廃棄物最終処分場については2016年に道の設置許可が下りていたが、すでに町内に同様の処分場があることを理由に同町は建設計画の中止を求めていた。及川町長は「最終処分場ありきではない環境をつくるためにも開かれた論議をしていきたい」と話した。

(武智敦子)

歩み寄った町と業者


 早来北進地区に産業廃棄物最終処分場を計画しているのは、安平町にある産業廃棄物処理業者「DINS北海道」。同社の前身の会社が2015年、道に事業計画案を提出していた。しかし、同町には40年前から同様の施設があるため、町は「小さなまちに2つの処分場はいらない」と反発。建設予定地の早来北進地区では周辺住民が地下水を使っており、自治会からは土壌汚染を懸念する声も上がっていた。自治会は道や環境省に建設中止を求める意見書を提出していたが、17年6月に道が設置を許可していた。
「周辺住民への説明会は形式的なもの。開催して手続きを踏めば進んでいくのが課題だった。道は事業者に対して町と協議して理解を得るよう意見書を出したが、(設置許可の)手続きはすでに終了していた」(及川町長、以下同)
 だが、18年9月に胆振東部地震が発生する。地滑りなどの被害を受けた建設予定地は道の土砂災害警戒区域に指定された。この計画に設置許可が下りたことに納得できなかった町は、地震という事情の変化を踏まえ、道に見直しを求めた。

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