【シリーズ・住宅不動産情報】㊴── 道内戸建て住宅業界に強い逆風
史上初の「8千戸割れ」の衝撃
身売りや倒産で淘汰が現実に

2026年04月号

札証物産の本社受付

戸建て住宅の価格が5千万円台になって、道内の平均的なサラリーマンでは手に届かない状況になり、道内戸建て住宅着工件数が急減している。昨年、2025年は前年比18.3%減の7298戸で、統計を取り始めた1961年以来、最低となった。「住宅着工が増える要素は、何も見つからない」(住宅関係者)という中で、道内ハウスメーカーの苦境が続いている。既に身売りや倒産が出始めており、2026年は業界地図が大きく変わるかもしれない。

(佐久間康介)

塗り替わり始めた業界地図


 道内の戸建て住宅は、数年前から土地価格や建築コストの上昇で、利便性の高い場所では5千万円を超えるのが当たり前になってきた。夫婦、子ども2人の4人家族で年収500万円台の場合、3千万円台が限度とされる中、住宅着工に急ブレーキがかかった。折しも建築基準法の改正で建築確認審査が長期化、住宅ローン金利も上昇して戸建て住宅業界は多重苦に喘いでいる。そうした中で、ハウスメーカーの行き詰まりも表面化している。高級住宅の建築を手掛けていたフェザーホーム(本社札幌)の自己破産もそのひとつ。
 東京商工リサーチによると同社は2021年2月に設立。戸建て住宅の建築・設計・施工を中心に不動産売買、サウナ施設の施工、サウナ用品販売も手掛け、22年1月期の売上高約1億7千万円から23年1月期は約13億円に急拡大。さらに25年1月期に21億2500万円になり、フィットネスジムにも参入するなど、急激に業容が拡大した。
 そうした中で資金繰りが悪化し、昨年の25年10月に札幌地方裁判所に自己破産を申請、同地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約9億5千万円。住宅関係者によると、「トップは飲み歩いていたようで潰れるべくして潰れたが、住宅業界の逆風も倒産を早めた」と話す。同社が破産申し立て前に着工していた7つの物件については、ロゴスホーム(本社札幌)が建築主との請負契約を承継、工事を継続した。

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