2026釧路特集/Kushiro Topics
釧路の佐藤紙店の新たな挑戦
「エゾシカ革製品の本拠地に」

2026年03月号

エゾシカの革を広げて説明する佐藤社長

老舗の3代目が地元の支援を受け新産業創出へ


 釧路市北大通の文具・紙・画材の老舗、山一佐藤紙店の3代目、佐藤公一郎社長(49)がエゾシカ革製品の事業化を進めている。昨年設立した株式会社「ezothical」(エゾシカル)で、今年は財布や名刺入れなどの小物類の限定販売を行ない、27年には商品のバリエーションを広げて収益化を狙う。地域で捕獲されたエゾシカの有効利用で釧路の新産業として育成していく考えだ。
 佐藤さんがエゾシカの獣皮を使って革製品を事業化しようとしたのは、食肉への普及が進み始めたものの、獣皮は廃棄され有効利用されていなかったため。取引先関係者を伝手に試験的に小物類を作ってもらい、佐藤紙店で販売してみると好評だった。
 一定の需要は見込めるとして、佐藤さんが所属している「釧路新産業創造研究会」(宮田昌利会長)で獣皮のなめし技術者を呼び、会員向けに講演会を開催。参加者から事業化を期待する声が多く集まり、佐藤さんは昨年9月に資本金100万円で同社を設立した。
 豚革を中心に日本各地から送られてくるシカやイノシシなどの皮をなめして地域へ戻す取り組みを行なっている山口産業(本社東京)に、地元で調達したエゾシカ獣皮を革になめしてもらい、それを革加工会社で小物類にしてもらう取り組みを重ねてきた。
 佐藤さんは、これまでの経緯と今後を、釧路商工会議所の「KCボード」(地域課題の解決に取り組む事業者とそれを支援する企業や個人をつなぐ仕組み)でプレゼン。「釧路共助プロジェクト」の認定を受け、支援者からの出資で昨年12月には資本金800万円に増資した。名刺入れなど小物類の予約注文を受け付け、この3月末には約50個を販売する予定になっている。
 現在、エゾシカ獣皮の仕入れ先は地元の北泉開発や鶴居村の業者など3ルート。佐藤さんは、「近い将来には年間1万枚の獣皮調達が可能になると思う。道内では潜在的に5万枚は調達可能で、一部は海外への輸出もできるかもしれない。将来は釧路をエゾシカ革製品の拠点にしたい」と語る。

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