狩人、銃を奪われる⑫
銃なき猟師 最高裁へ

2026年02月号

2025年は北海道内各地でヒグマ被害が頻発、熟練ハンターの眼から見ても「異常事態」だったという(昨年9月、砂川市内)=道猟友会砂川支部撮影の動画から

ヒグマ駆除裁判、弁論決定
三審「自判」で再逆転判決か


一報が伝わったのは、官庁御用納め直前の12月下旬。自治体の要請でヒグマを駆除して公安当局に銃を取り上げられたハンターにとって、ここまでの時間はあまりに長かった。銃所持許可取り消し処分の撤回を求めた裁判は一審の全面勝訴、二審の逆転敗訴を経て、今春にも “三度目の正直" を迎えることになるのか。問題となった駆除行為から早7年あまり、熟練ハンターのもとに銃が返ってくる日への秒読みが始まった

取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。57歳

「ハンターの足枷だった」


 最高裁判所の決定が札幌に届いたのは、昨年の暮れが迫る12月22日のことだった。
「これで二審判決が破棄される可能性が高まったのではないかと思います。そうでなければ弁論を開く必要がないので」
 翌23日午後、集まった報道陣を前に中村憲昭弁護士(札幌弁護士会)はそう報告。傍らに掛ける池上治男さん(76)は、およそ1年前に地元の高等裁判所が言い渡した判決を改めて批判した。
「高裁判決は全国のハンターの足枷かせになっていたと思います。これだけ各地でクマの被害が増えている中、このままあれが認められたら大変なことになる」
 伝えられた最高裁決定は、その高裁判決が近く覆ることになる可能性を示すものだった。即ち、上告審として口頭弁論を設けて当事者の主張に耳を傾けるという判断。本年2月下旬、それが実現することになる。
 語られる裁判の原因となった事件は2018年8月、砂川市の郊外で起きていた。

池上さんの弁護団は現在、クラウドファンディングによる裁判支援を呼びかけている
(https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000165)

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池上治男さん(右)は「裁判所は『跳弾』という言葉を安易に使い過ぎる」と指摘、「これではハンターに限らず、警察官も自衛官も銃を撃てなくなります」
(12月23日午後、札幌市内)

池上治男さん(右)は「裁判所は『跳弾』という言葉を安易に使い過ぎる」と指摘、「これではハンターに限らず、警察官も自衛官も銃を撃てなくなります」
(12月23日午後、札幌市内)

池上さんの弁護団は現在、クラウドファンディングによる裁判支援を呼びかけている
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