
札幌市長 秋元 克広 氏
2025年に水素エネルギーの利活用や将来にわたる雪対策の検討開始など、時代の変化をとらえたさまざまな事柄に取り組んできた札幌市の秋元克広市長(69)。大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)で開催したeスポーツの世界大会は成功を収め、27年まで3年連続で世界大会の舞台になることが決定。ドームの将来展望に明るい兆しが出てきた年だった。さらに札幌丘珠空港の滑走路延伸が国のタイムスケジュールに乗ったことも朗報で、進められている都心部の再開発とともに新たな札幌の姿が見えてきたかっこうだ。その秋元市長に25年を振り返ってもらい、市民理解がカギとなる新MICE施設建設の意義をはじめ、3期目後半に向けた決意を訊いた。
(11月20日収録 聞き手=工藤年泰)
大成功のeスポーツ世界大会
3年連続開催に確かな手応え
──1年を振り返って印象に残った出来事は。
秋元 2025年1月に大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)でeスポーツの公式世界大会「ALGS Year4 Championship」をアジアで初めて誘致、国内外から延べ3万4千人以上の人たちが集まり、多くの感動や興奮を届けることができました。この大会でリアルに3万人以上が集まったのは初めてだったのではないでしょうか。選手のプレーを見る大画面の裏にファンの方々が楽しめるエリアが設けられたり、また、eスポーツの大会なので情報機器やサーバーなど多くの機材を設置する広大なバックヤードが必要ですが、これらのスペース取りなどドームの使い勝手が非常に良かったという評価をいただきました。
結果として「ALGS Year4Championship」に加え、26年1月の「Year5」、27年1月の「Year6」も同ドームで開催する旨の覚書を締結することができ、引き続き札幌で開催されることを大変喜ばしく感じています。
このほかアジアのライオンズクラブが集うOSEALフォーラムのオープニングセレモニーも同ドームを使って行なわれました。これまで札幌ドームについてはプロ野球北海道日本ハムファイターズの移転などもあって、少しネガティブな見方をされていましたが、eスポーツ世界大会の成功や社長交代による新しい発信など、新生札幌ドームの年になったという印象を持っています。
水素エネルギーの利活用も進展しました。4月に「災害に強く環境にやさしいモデル街区」(水素モデル街区)の取り組みの第1弾として「エア・ウォーター水素ステーション札幌大通東」が開設され、6月には札幌・北海道における水素サプライチェーンの構築や地域産業創出に向け、民間事業者や自治体が参画する「札幌市水素・再生可能エネルギー推進協議会」が設立されました。