オホーツク特集 辻直孝 北見市長に訊く
健全で信頼される市政の復活を
地域資源カーリングで交流拡大

2025年12月号

北見市長 辻 直孝氏
Tsuji Naotaka

財政難に直面し、市の幹部の不適切接待問題に揺れた北見市。辻直孝市長(72)は身を切る改革で歳出を削減するとともに、ふるさと納税の拡大やネーミングライツの導入などで新たな歳入確保に躍起だ。中心市街地再開発事業では「北見経済センタービル」が完成し、引き続き分譲マンションや福祉施設などの整備が予定され、26年度末には中心市街地の新しい顔が揃う予定だ。地元チームの「ロコ・ソラーレ」は惜しくも3大会連続の冬季五輪出場を逃したものの、市では「カーリングのまち北見」のさらなる魅力向上に取り組んでいる。市の現状と課題への対応を辻市長に訊いた。

(10月14日取材)


|懸案の財政健全化に全力投球
「ふるさと納税」を50億円台へ|


 ──市の財政問題では、かなりの財源不足が見込まれています。
 辻
 昨年2月の「北見市中期財政計画」で今後、毎年度30億円の収支不足となる見通しを明らかにし、同年11月に「北見市財政健全化計画」を策定しました。ただ物価高騰、人件費上昇の流れの中で、市税収入など一般財源の大幅な伸びが見込めないため今後も厳しい財政運営が続くと認識しています。
 ──その「健全化計画」に基づき具体的な改善策を講じることにした。
 辻
 本年度から3カ年にわたる「アクションプラン」を策定し、事務事業のゼロベースでの見直しにより収支改善を実現するとともに、市債借入額の抑制を目標に掲げ将来負担の軽減を目指すことにしています。「アクションプラン」の1年目となる今年度の見直し効果額は、敬老事業や市道・公園などの維持管理、親水施設や一部の無料パークゴルフ場の廃止、組織機構の見直しなどによって18億円あまりですが、全ての項目について当初予算に反映し実行しています。現在、「アクションプラン」の2年目となる26年度の予算編成を行なっており、累積効果額25億円を確実に反映できるよう編成作業を進めています。

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