オホーツク特集 山崎彰則 紋別市長に訊く
市民らの声を行政に反映させて「紋別市総合計画」で市を再起動

2025年12月号

紋別市長 山﨑 彰則氏
Yamazaki Akinori

12年ぶりの選挙戦となった6月15日投開票の紋別市長選で新人の山﨑彰則氏(57)が6選を目指した現職を破ってから約5カ月。市の避暑地化構想がらみの贈収賄事件で百条委員会の委員長として宮川良一前市長(71)を追及する急先鋒だった元市議が紋別市の舵取りを任されることになった形だ。本誌恒例のオホーツク特集に初登場した山﨑新市長は「これまで以上に市民の声に耳を傾けていく」と意欲を語り、さる10月1日には公約で掲げた「紋別市総合計画」策定に向けての体制を整えるなど、早くもトップとしてのカラーを打ち出している。

(10月15日取材)


|「紋別市総合計画」策定に着手
市議は歩いてまちの声を聞け|


 ──今年6月の紋別市長選で現職の宮川良一氏を破り初当選された。12年ぶりの選挙戦で市民の声をどのように受け止めましたか。
 山﨑
 「山﨑なら変えてくれるんじゃないか」という声を多く頂戴し、市民の皆さんが現状に満足していないということを痛感しました。
 若い世代からは「地元にラウンドワンのような施設がほしい」というなかなかハードルが高い要望もありましたが(笑)、遊ぶ場所がないなら自分たちで作っていこうと。「週末は楽しかった。明日からまた頑張ろう」と思えるようなイベントを民間主導で仕掛け、若者が参加して手作りするような催しをつくりたい。
 ──5期20年にわたった宮川市政への評価は。
 山﨑
 宮川前市長は、ふるさと納税の寄付金を財源に子どもの医療、給食費、幼児の保育料さらには修学旅行の代金まで無料化し、子育てに優しいまちを実現されました。
 その功績の一方で2022年に、市の「避暑地化構想」をめぐる汚職事件で市職員が逮捕され、交流人口拡大政策にダメージを与える結果となりました。

(やまざき・あきのり)1968 年紋別市出身。紋別北高校を経て亜細亜大学法学部卒。水産卸会社勤務を経て家業の水産加工会社「丸ウロコ三和水産」社長に就任。2018年紋別市議に初当選し22年に再選。25年6月、12年ぶりの選挙戦となった紋別市長選(6月15日投開票)で初当選。北海道紋別高等養護学校後援会会長、広域紋別病院企業団議会議長など公職多数。57歳

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