1期目を折り返した函館・大泉潤市長に訊く
函館に注がれる熱い視線を「次のまちづくり」に生かす
内外から注目が集まる函館を「さらに高みに引き上げたい」と語る大泉市長
(おおいずみ・じゅん)1966年江別市出身。札幌北高を経て早稲田大学法学部卒業。95年函館市役所に奉職。総務部秘書課長、保健福祉部次長、観光部長、北海道観光振興機構理事、保健福祉部長を歴任。2022年7月末に退職し、23年4月23日投開票の函館市長選で初当選。59歳
小さな声を聞き大きな夢を語るのが使命
2023年4月の函館市長選で圧倒的な民意を受けて初当選した大泉潤市長(59)。まったなしの人口減少問題に全庁的な「人口減少対策本部」を立ち上げ子育てや教育支援に乗り出したが、足元では合計特殊出生率が初めて「1」を割り込むなど厳しい状況が続く。公約で注目された北海道新幹線のJR函館駅乗り入れは、札幌延伸の延期で不透明さが増した印象だが、「目標に変わりはない」と決意は揺るがない。その一方で就任後、さまざまな形で函館にスポットライトがあたり、地元の注目度と存在感がいや増しているのも事実。それぞれの課題に向き合いながら「まちの小さな声を聞くことは私の原点」と語る大泉市長にまちづくりの現状と展望を訊いた。
(7月23日取材 工藤年泰・佐久間康介・武智敦子)
|制度拡充だけではなく、まちの魅力をアップする人口減少対策|
函館商工会議所と函館西高校のコラボによる「街ガチャin 函館」。大泉市長のアクリルキーホルダーも人気だ
豪華客船「飛鳥Ⅲ」の最初の寄港地が函館だった。船影の奥に見えているのは函館山(7月23日午後、函館港で撮影)
オーバーツーリズムが取り沙汰された函館山の山頂展望台
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