Business Report
東京・銀座発祥の彌生グループが札幌に新拠点
北海道の潜在力と将来性を確信
グループの総力をあげ事業展開

2025年08月号

北海道における彌生グループの拠点となった「彌生大通りビル」(札幌市中央区)

始まった新たな挑戦


 東京・銀座(中央区)を拠点に不動産業などを展開する老舗企業、彌生興業(長谷川尚功代表)のグループ会社が札幌市内で竣工まもないビルを取得し、このほど「彌生大通りビル」として北海道での事業展開を本格的に開始した。
 彌生グループと言えば、豊浦町を舞台にナマコ養殖に乗り出したことを昨年8月号で紹介したところだが、今回同グループは新ビル取得に当たり、事業持ち株会社である現地法人「北海道彌生ホールディングス株式会社」(山田健蔵取締役社長)を設立。同ビル最上階8階に本社を置くとともに、同じフロアに関連企業のオフィスを集約した。
 創成川近くの札幌都心部(中央区南1条東2丁目)に立地する彌生大通りビルは、鉄筋コンクリート造りの地下1階地上8階建て。白い壁面が印象的な瀟洒な外観だ。北海道の事業拠点とするオフィスビルを探していた彌生グループが大手住宅総合メーカーから買い受けたもので、建物は昨年に竣工したばかりの新築物件。6月下旬には内覧会が行なわれ新たな門出を関係者が祝福した。
 本社とグループ企業が入る8階(延床面積約170坪)は、スタッフや来客向けにバーカウンターを備えた広いサロンや会議室が設けられ、ネイルサービスのブースもあるなど印象はホテルさながら。グループ企業がゴルフ関連事業を手がけている関係で本格的なゴルフシュミレーターも設置されている。グループ間の連携を考慮して各社のワークスペースは1部屋に集約されており、風通しのいい空間設計となっている。1階から7階まではテナントスペースだが、立地の良さもあってすでに“満館”状態だという。
「福利厚生を充実させ、社員が働きやすい環境をつくるのは、彌生グループ代表である長谷川の信念であり、なおかつお客様にも寛いでいただけるオフィスを目指しました」(山田社長、以下同)
 それにしても“花の銀座”の不動産グループが北海道に本格進出するのは何故なのか。
「これからは“北海道しか勝たん”と本気で考えており、北の大地の潜在力と将来性を確信しているからです。広く豊かな土地があり、魅力的な素材が山のようにありますが、よく言われているように、それらを活かしきれていない。そこにチャンスがあり、メイドイン北海道を道外や海外に広く発信していきたい。私たちは不動産ビジネスを中心にグループ企業でさまざまな事業を展開しており、昨年貴誌で紹介していただいたナマコ養殖もそのひとつ。前浜の環境改善や北海道の活性化に貢献しながら共に成長していくことを目指しています」
 彌生グループの北海道進出にあたり水先案内人になったのが、このほど北海道彌生ホールディングスの取締役最高顧問に就任した木原廣氏(株式会社プライム代表取締役)だ。木原氏は人脈を駆使して豊浦町でのナマコ養殖事業に道筋をつけたほか、今回のビル取得にも力を発揮。北海道における同グループの基盤づくりに大きく貢献したという。
「木原さんが手がけてきた4つの会社も私たちの事業会社になっていただき、これから北海道彌生ホールディングスの一員として働いてもらうことになりました。彼がいなければ今日という日を迎えることはできなかったと思います」
 彌生グループの北海道での新たな挑戦に注目だ。

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左から福吉副社長、長谷川尚功・彌生グループ代表、山田社長、木原最高顧問

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