“核のゴミ”レポートPART43 新人の出馬表明で寿都町長選はどうなる?
問われる“変える覚悟”
寿都町には核ゴミ最終処分地の選定に向けた「概要調査」の受け入れの是非を問う住民投票条例がある。「脱・肌感覚リコールの会」は最近、調査反対を呼びかけるポスター看板を国道沿いに立てた
「現職VS新人」の構図でも足並み揃わぬ核ゴミ反対派
任期満了にともなう寿都町長選(10月23日告示、同28日当開票)。3月の定例町議会で現職の片岡春雄氏(76歳)が7選を目指し出馬表明したのに続き、新人の町議・大串伸吾氏(41歳)が6月26日、北海道新聞の取材に対し出馬の意思を表明した。他にも出馬を模索する町民もいる。反対派の住民団体メンバーでもある大串氏は、「自分が描く町づくりと概要調査の実施は相容れない」との主張を掲げ、7月中旬の正式発表を計画するなど「現職VS新人」の選挙戦の構図は固まってきた。しかし、肝心の同氏を支える町民の足並みは揃っておらず、「文献調査」をめぐる動きに翻弄された関係者には疲れも見える──そんな投票まで3カ月余りの状況をレポートする。
(ルポライター・滝川 康治
7選をめざす現職の片岡氏に41歳の大串町議が出馬を表明
7選出馬を表明している現職の片岡春雄氏
(21年の町長選で)
6月26日、道新記者の取材に対して出馬表明を行なった大串伸吾町議
独自に町長選出馬を模索中の田原誠氏
有識者を招いて町が実施したシンポジウム。経費はNUMOが負担した(昨年11月)
前回町長選で惜敗し、今は反対派団体の代表を務める越前谷由樹氏
7選出馬を表明している現職の片岡春雄氏
(21年の町長選で)
6月26日、道新記者の取材に対して出馬表明を行なった大串伸吾町議
有識者を招いて町が実施したシンポジウム。経費はNUMOが負担した(昨年11月)
前回町長選で惜敗し、今は反対派団体の代表を務める越前谷由樹氏
独自に町長選出馬を模索中の田原誠氏
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