Agri Report ──北の大地を拓く新・農業人【4】
荒れた土地を整え次の世代に農業というバトンを渡したい
手作りの平飼い鶏舎の中で鶏たちに囲まれる角野亮太さん・飛鳥さん夫妻。1,500羽ほどを飼養し、有精卵の販売や加工品作りに取り組み、常連の顧客も増えている
新天地で平飼い養鶏を営む石狩市の「飛ぶ鳥農場」
新規就農を目指す人たちが参入しやすい分野に、当初の投入資金が比較的少なくて済む平飼い方式の養鶏がある。養鶏場にほど近い都市部に新たな顧客をつくることができると、安定した収入が得られるからだ。石狩市厚田区にある「飛ぶ鳥農場」では今、簡易なハウス2棟で1,500羽ほどの鶏を飼い、卵の販売や加工品づくりを軌道に乗せつつある。しかし、ここに至るにまでは7年間にわたる研修生活や、農場用地の取得をめぐる就農計画の変更…といった苦労も重ねてきた。そうした数々の試練も乗り越え、今では多様な顧客を獲得した経営主の角野亮太さん・飛鳥さん夫妻のこれまでの生き方や、今後の展望などを紹介する。
(ルポライター・滝川 康治)
「将来の夢は鶏を飼う仕事」と考え7年間におよぶ研修生活を重ねる
遊休農地を購入し、2年前に直売所や加工場をかねた住宅を新築。山あいの農場を訪れる人が増えてきた
鶏のほかに少頭数の豚やガチョウ、羊、山羊も飼育。動物たちはとても人懐っこい
2023年夏、鶏舎になるハウスを設営(角野さん提供)
「飛ぶ鳥農場」の有精卵(直売所価格は6個入り400円、10個入り600円で提供
住宅に併設した直売所では卵やプリン、シフォンケーキを販売
遊休農地を購入し、2年前に直売所や加工場をかねた住宅を新築。山あいの農場を訪れる人が増えてきた
鶏のほかに少頭数の豚やガチョウ、羊、山羊も飼育。動物たちはとても人懐っこい
2023年夏、鶏舎になるハウスを設営(角野さん提供)
「飛ぶ鳥農場」の有精卵(直売所価格は6個入り400円、10個入り600円で提供
住宅に併設した直売所では卵やプリン、シフォンケーキを販売
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