Agri Report ──北の大地を拓く新・農業人【2】
横浜っ子が築いた持続可能な農業
着実な経営管理で得た大きな成果
中川町内で新規就農の夢を実現した丸藤英介・沙織さん夫妻。帯広農業高校に在学中の長男・睦さんが将来、地元に戻って牧場を引き継ぐ予定という
放牧酪農のモデル事例を創った中川町の丸藤牧場
新規就農者の受け入れに積極的な上川管内中川町で、横浜市内のサラリーマン家庭で育った夫婦が16年ほど前から放牧酪農に取り組み、自給飼料の給与や放牧に適した牛づくりなどを通して「持続可能な農業」を実現している。北海道酪農の厳しさばかり強調される時代にあって、多額の負債も償還できる目途も立った。10年先を見すえた事業計画書の作成など着実な経営管理が成果を上げた大きな要因のようだ。毎日の仕事のかたわら、放牧志向の酪農家らによる交流会の開催や情報交換、就農希望者からの相談…と、活動のすそ野は広い。地域農業を牽引する存在になった同町の丸藤牧場の歩みと放牧酪農の取り組み、今後の展望などについて話を訊いた。
(ルポライター・滝川 康治)
理系を志向し、経営にも関心
来道し放牧酪農で就農めざす
丸藤牧場の生乳を原材料にした牛乳とチーズ。「道の駅なかがわ」ではソフトクリームを販売している
夏の放牧風景。牛たちは木陰でくつろぐ
(丸藤さん提供)
天塩川の西側に広がる丸藤牧場の看板
フリーストール牛舎の中で餌寄せ作業をする丸藤英介さん
事務局を担当した「もっと北の国から楽農交流会」のひとコマ(22年9月撮影)
夏の放牧風景。牛たちは木陰でくつろぐ
(丸藤さん提供)
天塩川の西側に広がる丸藤牧場の看板
フリーストール牛舎の中で餌寄せ作業をする丸藤英介さん
事務局を担当した「もっと北の国から楽農交流会」のひとコマ(22年9月撮影)
丸藤牧場の生乳を原材料にした牛乳とチーズ。「道の駅なかがわ」ではソフトクリームを販売している
目次へ
© 2018 Re Studio All rights reserved.