小樽で深刻化するオーバーツーリズム
地元住民の生活を脅かすインバウンドの観光弊害
小樽市内の船見坂を訪れる観光客(2月下旬撮影)
映える名所で迷惑行為、駅では人身事故も
全国各地でオーバーツーリズムが問題になっているが、道内有数の観光地、小樽市内でも事態が深刻化。映画のロケ地となった場所などにインバウンドが押し寄せ、1月23日にはJR朝里駅近くで写真撮影のため線路内に立ち入った中国籍の女性が列車に轢かれる死亡事故が起き、JR小樽駅に近い船見坂、札幌寄りの銭函などでは路上で撮影したり私有地に無断で立ち入るなどの迷惑行為が問題になっている。こうした事態を重く見た小樽市は2月10日、道や警察、交通事業者などと「小樽市オーバーツーリズム対策連絡協議会」を立ち上げ対策に乗り出した。
(武智敦子)
住民からあがる悲鳴
迷惑行為防止を訴える掲示板を掲げる警備員
小樽港が一望できる船見坂
迷惑行為防止を訴える掲示板を掲げる警備員
小樽港が一望できる船見坂
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