
くしろ水産センター周辺から望む釧路港(2025年1月15日撮影)
蓄積されたものづくりの力と若手の自由な発想で地域創生
炭鉱や製紙業の衰退に加え、地域の看板である水産業の不振から斜陽と呼ばれて久しい釧路市。しかし、ここにきて地域経済には確かな変化の芽が生まれつつある。道東自動車道の阿寒 IC・釧路西 IC 間の開通で釧路と札幌がダイレクトに結ばれたことも朗報だ。移動時間の短縮のほか防災や物流の効率化、観光産業の活性化などさまざまな波及効果が期待でき、都市基盤は一層強靭化された。蓄積されたものづくりの力と若手のしがらみのない発想が汽水域のように交じり合う今の釧路は、未来に向けた大きな可能性を秘めている。
今年の釧路特集では伊東良孝内閣府特命担当大臣、鈴木貴子衆議、鶴間秀典市長へのインタビューに加え、釧路経済に芽吹くあらたな胎動をレポートする。