旭川 少女凍死事件の深層【4】
再調査委を批判する金子圭一元校長が当時を証言(後篇)
吹き荒れた誤報道の嵐で引き裂かれた尊厳と教育
廣瀬さんが凍死体で発見された公園の事務所に置かれている献花台と本人の肖像画
時計の針は戻せないが、間違いを正すことで痛みは癒すことができる──。2021年3月23日、旭川市内の公園で凍死体で見つかった廣瀬爽彩(さあや) さん(当時中学2年生・14歳)が通っていた中学校の元校長・金子圭一氏(65)の証言を聞いて思うことのひとつだ。彼女が入学して最初の夏休みを前に起きた入水騒動、そして入院、転校までの経緯を語ってもらった先月号に続き、後篇で金子氏は「旭川少女凍死事件」に関する報道の問題について多く触れた。「誤りに満ちた一連の記事は、まるで嵐のようでした。あれで当事者たちの尊厳と教育現場が引き裂かれたことは間違いありません」(金子氏)
(本誌編集長・工藤年泰)
騙られた「加害と被害」
色紙に書いた絵に添えられていたメモ
※写真の一部を加工しています
本人が見つかった現場付近。手前の縁石付近で体育座りのような姿で亡くなっていた
廣瀬さんは仲間と公園によく集まっていた(昨年11月20日、記者を案内する金子氏)
本人が見つかった現場付近。手前の縁石付近で体育座りのような姿で亡くなっていた
廣瀬さんは仲間と公園によく集まっていた(昨年11月20日、記者を案内する金子氏)
色紙に書いた絵に添えられていたメモ
※写真の一部を加工しています
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