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旭川いじめ凍死事件の元校長が再調査委の報告書を真っ向否定

2025年01月号

入水騒動があった川の近くで当時の状況を説明する金子元校長(11月下旬、旭川市内)

■「クラス内でのいじめはなかった」と反論


 2021年2月13日夜、自宅から失踪し、1カ月以上経った3月23日に旭川市内の公園で凍死体で見つかった地元の女子中学生、廣瀬爽彩(さあや)さん(当時14歳)。衝撃的な亡くなり方とその原因がいじめとされたことで、この事件が全国的に注目されたことは周知の通りだ。
 事件後の大手出版社などによる過熱報道を受けて、旭川市教育委員会が設置した第三者委員会による調査報告(2022年9月)、そして教育評論家の尾木直樹氏を委員長とする再調査委員会による報告書がさる9月13日に公表され、ここで廣瀬さんの死が「いじめによる自殺」と結論づけられたことは、本誌11月号で既報したところだ。
 だが、この再調査委の報告書の内容に真っ向から異を唱え、怒りの告発を強めている当時者がいる。廣瀬さんが入学した中学校で校長を務めていた金子圭一氏(65)、その人だ。
「再調査委による報告書の内容はあまりに事実とかけ離れており、最初からいじめありきになっている。この問題に関わった生徒や教職員の名誉、爽彩さん本人の尊厳を少しでも回復させたい」(金子氏、以下同)
 金子氏は報告書の認定事実の多くについて疑義を呈する質問状などを作成し、9月中旬以降に尾木委員長をはじめ文科大臣、道教育長などに送ったほか、11月中旬に発行された地元雑誌の取材に応じ「クラス内のいじめ認定は納得できない」などと訴えた。

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