道警不祥事から考える〈74〉
道警 文書不開示で謝罪
監督上の措置に終わった「異性関係不適切事案」は、悪質な性犯罪として捜査の対象となっていた
(北海道警察が一部開示した『事件指揮簿兼犯罪事件処理簿』)
前年の公開請求で対応漏れ不祥事2件、あわや藪の中
警察不祥事に関連する本稿記者の定期的な公文書開示請求をめぐって11月中旬、情報公開を扱う地元警察の担当課が前年の手続きに不備があったとして記者に謝罪した。なんらかの原因で文書の探索漏れがあり、一部の事件・事故の記録が開示されていなかったという。1年以上を経て改めて開示されたのは、警察官による強制性交事件と公用車の人身事故、計2件を記録した公文書。今回開示漏れが発覚していなければ、いずれも永久に陽の目を見なかった可能性が高い。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。56歳
埋もれていた「強制性交」
事件の容疑者に怪我を負わせたのは捜査員、事故車輌は「護送車」だった(道警が一部開示した『重要特異交通事故発生報告書』)
強制性交事件を捜査した警察は容疑者の巡査長を送検したことがわかっているが、その後の起訴の有無は定かでない
(帯広市の釧路方面帯広警察署)
強制性交事件を捜査した警察は容疑者の巡査長を送検したことがわかっているが、その後の起訴の有無は定かでない
(帯広市の釧路方面帯広警察署)
事件の容疑者に怪我を負わせたのは捜査員、事故車輌は「護送車」だった(道警が一部開示した『重要特異交通事故発生報告書』)
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