自民・和田VS立憲・池田 渦中の道5区から今回の衆院選を考える
裏金“戒告”議員の闘い

2024年12月号

深く頭を下げ支援者にお詫びとお礼を述べる和田氏
(写真左、10月27日、札幌市厚別区の同氏事務所で)

自公の大敗を招いたのは本当に“政治とカネ”だけだったのか!?

体制刷新を好機と捉え、発足から8日後という戦後最短のスピードで解散を強行。10月27日投開票の衆院総選挙に打って出た石破茂自公連立政権。準備不足や疑惑隠しなどと野党から猛烈に批判されたが、結果作戦は大失敗。自公で過半数を18議席も下回る大敗北を喫し現在、少数与党による政権運営を余儀なくされる事態に陥った。この選挙で終始話題にあがっていたのが、いわゆる政治とカネ。だが果たして勝敗を左右したのは、この問題だけだったのか。道内で唯一、いわゆる裏金議員が立候補した道5区の闘いなどを振り返りながら、この選挙が何だったのかを考えたい。

(髙橋貴充)


重複無し、背水の陣の和田に勝利した池田の地道なドブ板


 投開票日の10月27日夜、道5区の自民党・和田義明氏の支援者たちは札幌市厚別区の事務所に集まっていた。そのおよそ40人の中には幾人もの選挙区の自治体トップの姿もあった。印象的だったのは、集まった誰もが動揺することも不安な表情を浮かべることもなく、時折雑談などしながら落ち着いていたこと。そんな事務所内の様子は、開票が始まって約2時間半後に民報のアナウンサーが中継で、「今回4期目の当選を逃しました、逆風選挙を闘った和田義明さんの事務所からの中継でした」と落選を決めつける報道をした際も変わることはなかった。聞こえてきたのは「そちらの局はもう当確打ったの?」と支援者が淡々と口にした、落胆も怒りものっていないように感じた質問の声くらい。
 支援者らが敗北を受け入れたのはそのおよそ30分後、NHKが対抗馬の立憲・池田真紀氏の当確を報じてからだった。ただ場内の落ち着きようは変わらなかった。
 和田氏当人が事務所に姿を見せたのはそれから間もなく。支援者への挨拶やメディアの会見で繰り返し述べられたのは、応援してくれた支援者、票を投じてくれた支持者への感謝とお詫びだった。
 そして敗因は「(政治資金)収支報告の不記載の問題が大きかった」と語っていた。

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自公大敗は本当に「政治とカネ」だけだったのか!?

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