告発・絶望の学府㉞
「息子の無念晴らして」
北海道を訴えた女性は「本当なら裁判などしたくなかった」という
(10月29日午後、函館地方裁判所前)
自殺学生遺族が慟哭の陳述
江差パワハラ裁判で初弁論
「道の対応に誠意を感じることはできません」――。本誌前号で伝えた損害賠償請求裁判が10月下旬、函館の裁判所で最初の口頭弁論を迎えた。法廷で意見陳述に立った原告女性は改めて訴訟に込めた思いを語り、裁判所に「適切な判断」を求めた。公立の看護学校で在学生が自ら命を絶つ事件が起きてから、5年あまり。その死と教員のハラスメントとの因果関係をめぐる争いを法廷に持ち込むことは、遺族にとっては決して本意ではなかったという。
取材・文=小笠原 淳
裁判余儀なくされた遺族
道の第三者調査では、自殺が当時の学習環境に起因し、ハラスメントとの相当因果関係が認められると結論づけられていた(昨年3月31日付『調査書』)=一部墨塗り処理は道
「道からは誠意をまったく感じない」と、原告女性(10月29日午後、函館市内)
道の第三者調査では、自殺が当時の学習環境に起因し、ハラスメントとの相当因果関係が認められると結論づけられていた(昨年3月31日付『調査書』)=一部墨塗り処理は道
「道からは誠意をまったく感じない」と、原告女性(10月29日午後、函館市内)
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