次世代半導体工場「ラピダス」と厄介な化学物質・PFASとの関係
いま、水があぶない
国産先端半導体の製造工場「ラピダス」の建設現場(今年4月撮影)。
稼働にともなう〝負の側面〟の中で住民らがとりわけ不安視するのは、PFAS(有機フッ素化合物の総称)がもたらす健康被害などについて。道民に対する十分な情報提供も不十分なままだ
経済発展と環境保全の両立を目指した対策を
全国各地で今、PFAS(ピーファス)と総称される化学物質がもたらす水道水や食品などへの汚染が問題視されている。体内に取り込まれると血液に溶けやすく、排出されにくい特徴があり、脂質異常症や発癌などの健康被害をもたらすことも。千歳市に進出する次世代半導体工場「ラピダス」をめぐり、住民らの間から工場用水や製造過程で生じる排水などに含まれるPFASの影響を危惧する声を聞く。将来に禍根を残さぬために、この問題をどう考えていけばいいのか──。
(ルポライター・滝川 康治)
“負の影響”は十分に考察されずどうなる「ラピダス」の処理水?
1977年、札幌市生まれ。北海道大学工学部を卒業後、陸上自衛隊の自衛官や千歳市適正ごみ処理推進員など。2021年の千歳市議会議員選挙で初当選し、現在、同議会の総務文教常任委員会、議会運営委員会の委員。PFAS調査を重ね、ラピダス進出の問題点などを追及してきた
千歳や苫小牧、札幌などの市民有志は「ラピダス」の稼働を念頭に、千歳川などで独自に水質調査を始めた(8月19日)
今年3月に千歳市が作成した半導体情報ウェブサイトの表紙。〝負の側面〟は紹介されないという
昨年秋から月1回のペースで続いている自由学校「遊」の半導体講座
千歳や苫小牧、札幌などの市民有志は「ラピダス」の稼働を念頭に、千歳川などで独自に水質調査を始めた(8月19日)
1977年、札幌市生まれ。北海道大学工学部を卒業後、陸上自衛隊の自衛官や千歳市適正ごみ処理推進員など。2021年の千歳市議会議員選挙で初当選し、現在、同議会の総務文教常任委員会、議会運営委員会の委員。PFAS調査を重ね、ラピダス進出の問題点などを追及してきた
今年3月に千歳市が作成した半導体情報ウェブサイトの表紙。〝負の側面〟は紹介されないという
昨年秋から月1回のペースで続いている自由学校「遊」の半導体講座
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