首相批判封殺の波紋㉚
謝罪、処分、検証は…
違法行為の認定後も、責任者である道知事・警察本部長・公安委員長のいずれも謝罪の意思を示していない
(9月9日午後、札幌市中央区の北海道警察本部前)
「排除は違法」で問われる責任
野次国賠敗訴の道が要請黙殺
8月中旬に判決が確定した、首相演説野次排除事件国家賠償請求裁判。排除被害者への損害賠償を命じられた北海道はその後、謝罪や関係者の処分、問題の検証などを求められることとなったが、現時点でいずれにも明答を返していない。一審被告として控訴・上告にまで踏み切った筈の自治体は、5年間続いた争いに突如関心を失ってしまったのか。「慰藉料払って終わり、では済まされない」――。疑問の声が上がり始めるまでに、さほどの時間は要しなかった。
取材・文=小笠原 淳
顕わになった「司法軽視」
北海道公安委員会は具体的な要請に応えず「警察に調査を指示」したのみ
(9月12日付『連絡書』)
鈴木知事
北海道公安委員会は具体的な要請に応えず「警察に調査を指示」したのみ
(9月12日付『連絡書』)
鈴木知事
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