もの言う自衛官 法廷へ
公益通報 テロ扱い
「真面目に勤務する隊員が救われ、自衛隊がハラスメントのない職場になるように」と原告男性(9月9日午後、札幌市内)
現職自衛官が陸自に損賠請求
パワハラ告発、上官に筒抜け
所属部隊のパワーハラスメント問題を告発したら、通報内容が部隊に筒抜けになった――。理不尽な被害を受けた現職自衛官の男性が、組織に籍を置いたまま自衛隊を訴える裁判を起こした。匿名の告発人は職場の“犯人捜し”の標的となり、当時の上官から「通報はテロ行為」などの暴言を受けたという。法廷では、被告の国がそれらの暴言や不利益な取り扱いの多くを認める異例の展開に。この秋に幕を開けた裁判で、組織の不正隠蔽疑いはどこまで断罪されることになるのか。
取材・文=小笠原 淳
「テロ行為だ」「謝罪せよ」
本号締め切り直前には、射撃訓練で難聴になったと訴える現職自衛官の国賠提訴も報じられている
(北海道防衛局が入る札幌市中央区の札幌第三合同庁舎)
本号締め切り直前には、射撃訓練で難聴になったと訴える現職自衛官の国賠提訴も報じられている
(北海道防衛局が入る札幌市中央区の札幌第三合同庁舎)
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