告発・絶望の学府㉝
パワハラ死問題 法廷へ
当時の学院トップは、自殺の原因がパワハラにあるとして個人的に遺族へ謝罪していた(2021年11月に遺族が受信したショートメールの一部)
※ 画像の一部加工は本誌
江差看護・最悪の被害で国賠提訴
遺族「道に裁判を強制された思い」
「ここで諦めては息子が報われない」と、その母親は訴える。3年前の春に北海道立江差高等看護学院で表面化した、教員による日常的なパワーハラスメント問題。一連の事案の中でも最悪の被害といえる在学生の自殺問題が、紆余曲折の挙句に法廷へ持ち込まれることとなった。第三者調査を受けて謝罪した道のその後の「手のひら返し」は、遺族にとっては提訴を促す挑発に等しかったという。即ち「道が裁判を望んだ」――。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。55歳
提訴、追い込まれた末に
道の「手のひら返し」について、「いろいろ推測はできるが、理解はできない」と植松直(すなお)弁護士(9月18日午後、函館市内)
道が態度を一変させた直後、学生の母親は「謝罪を受けるべきではなかった」と悔やむことに(昨年11月下旬、後志管内)
道の「手のひら返し」について、「いろいろ推測はできるが、理解はできない」と植松直(すなお)弁護士(9月18日午後、函館市内)
道が態度を一変させた直後、学生の母親は「謝罪を受けるべきではなかった」と悔やむことに(昨年11月下旬、後志管内)
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