【シリーズ・住宅不動産情報】㉓──札幌中心部に竣工・開業するオフィスビル
ススキノ地区にもオフィスエリア
創成イーストにワーカー交流拠点

2024年10月号

「ディノス札幌中央ビル」跡に竣工する「CONNECT SAPPORO」
(札幌市中央区南3条西1丁目)

札幌中心部ではオフィスビルや商業ビルの建て替えが活発だ。街全体のリニューアルが進む中で、建設途上の物件や解体を待っている物件、間もなく竣工・開業を迎える物件がある。古いビルが取り壊されて新しいビルが建つと、街の印象は大きく変わる。今回は、オフィスビルに絞って竣工・開業する物件を紹介する。

(佐久間康介)

エンタメの聖地にオフィスビル


 札幌市中央区南3条西1丁目でまもなく竣工するのが「CONNECT SAPPORO(コネクト サッポロ)」だ。かつてここには、須貝興業(後のスガイディノス)の札幌劇場があった。1968年には映画、ゲーム、ボウリングなどが楽しめる旧札幌須貝ビル(後のディノス札幌中央ビル)が建設されるなど、この場所は札幌エンタメの聖地でもあった。だがバブル後にスガイディノスはM&Aの荒波に晒され、最終的に破綻。土地建物の所有者も目まぐるしく変わった。
 ディノス札幌中央ビルは2020年に解体され、時間貸し駐車場を経て土地所有権は22年2月に東急不動産(本社東京)へ。ようやくそこでこの地の命運が定まった。同社は23年初めからオフィスビルの建設を開始。ススキノゾーンに含まれるこのエリアは、飲食店ビルや商業ビルが集中しており、一棟単位のオフィスビルは珍しい。再開発が進む大通ゾーンに近接する新しいオフィスエリアの中心として地域住民や学生、観光客も集まることができる新しい「にぎわいの場」がコネクト サッポロのコンセプトになっている。

S-BUILDING 札幌大通II

大通西6事務所ビル(仮称)

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