インスタライブ中の杉澤正通氏
「なんとか別の園が見つかって6月10日から通えるようになりました」
こう語るのは中和興産株式会社(杉澤廣子社長・本社札幌)が運営する「ちゅうわ清田保育園」(清田区)に3歳と5歳の男の子を預けていた父親だ。
「5月29日の朝、妻が息子たちを送り届けた時、先生(保育士)たちからいきなり、6月1日から休園になると言われたそうです。この日、迎えに私が行った時には、申し訳ないと泣いている先生方もおられた。突然で戸惑いましたが、後で職員に給料が払われていなかったと知り、彼女たちも被害者だったんだなと」
この父親は、中和興産に関する本誌6月号(5月15日発売)の記事を読んだ後、実質的な経営者とされていた杉澤正通(まさみち)氏(42)に今後のことを直接質したことがあるという。
「電話で本人と話しましたが、いろいろな理屈を並べて、“とにかく大丈夫ですから”の一点張り。それが結局、全然大丈夫じゃなかった。休園から今日(7月5日)で1カ月以上経ちましたが、今まで運営側から謝罪はおろか説明すらありません」
既報のように5月24日の札幌市による「ちゅうわ南保育園」(南区)への事業停止命令を皮切りに、6月初旬までに同社が運営する市内5カ所の保育所が全て休園する事態となった。