告発・陸の蟹工船〈6〉
「もう悪いことしないで」
男性は中学卒業後、別の職場での勤務を経て今世紀初めごろに恵庭の牧場へ身を寄せたという
(6月21日午後、札幌市内)
恵庭・虐待被害者が語った思い
市「腐った野菜」など実態把握か
昨年6月に伝わった、恵庭市の牧場での障碍者虐待疑い。長期間の「奴隷労働」や年金詐取の被害を訴え、牧場関係者などに損害賠償を求める裁判を起こした当事者が6月下旬、提訴後初めて本誌などの取材に応じ、その胸中を語った。直近の口頭弁論に足を運び、傍聴席から被告らの姿を眼にした時の思いは「もう悪いことして欲しくない」。長く続いたプレハブ生活を振り返っては「自由が欲しかった」という。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。55歳
年金引き出し「腹立った」
牧場の創業者(故人)が元恵庭市議会議長であることから、原告代理人らは市による元議長への忖度があったことを疑っている
(6月21日午後、札幌市内)
牧場の創業者(故人)が元恵庭市議会議長であることから、原告代理人らは市による元議長への忖度があったことを疑っている
(6月21日午後、札幌市内)
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