前理事長が被害女性の1人に送ったという上半身裸の〝自撮り〟写真
本年3月以降たびたび地元の新聞、テレビ、月刊誌などで報じられている、江別市の幼稚園で起きたセクシュアルハラスメント事件。本誌ではこれまで採り上げていなかった同事件だが、その後の取材により、ハラスメント加害を認められた運営法人の理事長が4月末、教職者として所属するプロテスタント教派・日本キリスト教会の北海道中会から免職処分を受けていたことがわかった。処分は牧師としての資格を事実上剥奪するもので、道中会は前理事長の「退会届」を突っぱねて免職を言い渡す厳しい対応を貫いた。関係者らは現在、再発防止を目的とした検証作業を進めているという。
ハラスメント事件が発覚したのは、江別市のキリスト教系幼稚園「若葉幼稚園」。当時の運営法人理事長だった牧師(75)が少なくとも9人の女性職員に対し、同意なく身体に触ったり抱きついたりする行為を繰り返していた。中には理事長から上半身裸の写真を送りつけられた職員や、ストーカーのように自宅を訪問された職員もいたという。昨年7月に職員有志が理事長に直接抗議しても行為は改められず、翌8月には幼稚園の母体となった教会が所属する日本基督教団(先の「日本キリスト教会」とは別教派)北海教区が問題の改善を申し入れたが、これも奏功しなかった。