海を越えた内部告発
「第三者」は本誌記者
鹿児島の元幹部警察官からの告発が北海道の記者に託された理由は、現時点で確認できていない
鹿児島県警・不祥事隠蔽疑い
物証なき「漏洩」逮捕で口封じ
本号締め切り間際に大きく報じられ始め、にわかに各地の耳目を集めることとなった九州・鹿児島県警察の不祥事隠蔽疑惑。守秘義務違反の疑いで5月末に逮捕された元警察官は、その2カ月ほど前に組織的不正の実態を文書にまとめて報道関係者に告発していた。情報を受け取ったのは、当地から海を隔てて1600キロメートルほど離れた札幌市に住むライター、即ち本稿記者・小笠原淳(55)。公益通報を託された当事者として、ここに一連のいきさつを報告する。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。55歳
「返還していただきたい」
逮捕後の証拠品提出要請
告発事実の概要は、元幹部の勾留理由開示法廷の翌日からウェブニュースで配信中
(https://news-hunter.org/)
投書には差出人名の記載がなく、仮に本稿記者が受け取りを拒否していたら廃棄処分となった可能性が高い
公益通報を担った〝容疑者〟は、物証なしで逮捕・勾留されていた(鹿児島市の鹿児島県警察本部)=ニュース HUNTER 提供
公益通報を担った〝容疑者〟は、物証なしで逮捕・勾留されていた(鹿児島市の鹿児島県警察本部)=ニュース HUNTER 提供
告発事実の概要は、元幹部の勾留理由開示法廷の翌日からウェブニュースで配信中
(https://news-hunter.org/)
投書には差出人名の記載がなく、仮に本稿記者が受け取りを拒否していたら廃棄処分となった可能性が高い
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