保育事業の中和興産に浮上した不正受給疑惑を追う
“夜の街”に溶けた公金
中和興産本社に近い場所にある「ふしみの森めぐみ保育園」(札幌市中央区)
国と札幌市が7千万円返還命令
園児と保育士の数を虚偽申請か
一部の道内放送局が事業者の名称を伏せて4月上旬から報じている保育園疑惑の全貌が明らかになってきた。企業主導型保育園への助成金や認可保育園への補助金が過払いだったとして、札幌市内で保育園事業を展開している中和興産株式会社(本社札幌)が国と市合わせて約7千万円の返還を命じられ、元職員らが「園児や保育士の数が大幅に水増しされていた」と告発の動きを強めている。公金の多くが“夜の街”に消えた疑いもあり、事件は巨額不正受給疑惑の様相を呈しつつある。大切な子どもを預ける現場でいったい何が起きていたのか──。
(本誌編集長・工藤年泰)
育成協会と札幌市がこれまで繰り返してきた「調査と指導」
児童育成協会から中和興産に届いた「請求書」
同社の申請や運営の実態について証言する元職員ら
同社の申請や運営の実態について証言する元職員ら
中和興産の本社
児童育成協会から中和興産に届いた「請求書」
同社の申請や運営の実態について証言する元職員ら
同社の申請や運営の実態について証言する元職員ら
中和興産の本社
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