2024 釧路特集
鈴木貴子衆議に訊く
道7区の顔として地域を牽引 未来を創る地元人材の育成を

2024年04月号

衆議院議員
鈴木 貴子氏(Suzuki Takako)

岸田内閣で外務副大臣などを歴任した鈴木貴子衆議院議員(38)が昨年3月、伊東良孝衆議と交代する形で自民党北海道7区の支部長に就任し、政治家としての存在感を増している。お膝元の釧路・道東地区ではコロナ禍とロシアのウクライナ侵攻で酪農・畜産業が大きな打撃を受けているが、鈴木衆議は「これを機に真の経済安全保障、食料安全保障を確立していかねば」と未来を見据える。その鈴木衆議に道7区支部長としての抱負をはじめ、地域づくりの方向性、自民党の裏金問題に対する所見を訊いた。

(2月10日取材・工藤年泰)

|自民道7区支部を地域課題解決組織に変えていく決意|


 ──昨年3月、自民党道7区支部長に就任されました。
 鈴木
 道7区支部長への就任は私にとってこれまでの悲願でもあり、大変ありがたく受け止めています。前支部長である伊東良孝先生の思いを含めて交代しましたので、伊東先生のこれまでの歩みだけでなく、支援者や自民党支部の皆さんの思いも一緒に引き継いでいくとの考えで、今後も地元、国政での活動を頑張っていきます。
 ──他党から出馬して伊東さんと選挙で戦った過去がある鈴木さんを応援しにくいとの声もあります。
 鈴木
 そのような声があることは真摯に受け止めています。一方、2017年の自民党入党以来、私や後援会も党の方針に従い解散総選挙の際には北海道第7選挙区・伊東代議士の小選挙区勝利に向け選挙応援もさせて頂きました。さまざまなお声があるとは思いますが、新支部長という立場に相応しいと思っていただけるよう、日々の活動で政治姿勢を示してまいりたいと思います。
 ──道7区支部のあり方について鈴木さんが提唱している地域課題解決組織とは。
 鈴木
 支部総会をはじめ地域支部の会合で「各自民党支部を地域課題の解決組織にしていきたい、各自民党支部の活力が自民党のみならず地域全体の活力につながっていくと信じている」と訴えています。党の綱領にも「政治は国民のもの」との原点が示されていますが、自民党という組織を地域の皆さんが自分たちの夢や希望実現のツールとして活用してもらいたい、と考えます。
 私が支部長になった今、地域の声を代弁していくことが求められていますが、それぞれの地域の中で「こういう課題がある」と声を上げてもらうことで、国政で仕事ができます。地域支部の皆さん一人ひとりが「課題解決」の思いで私や政治を使ってもらえれば、「自民党は地域に根差している」「国民政党って本当だな」と思ってもらえるはずです。
 ──支部全体をそのような前向きな組織に変えていこうと。
 鈴木
 そうです。誤解を恐れずに言いますと、充て職的に組織の役員が組まれていたり、役員改選があまりなされていないなど支部体制が活発ではないところは勿体ないな、と。誰かひとりが頑張る、無理をする時代はもう終わっています。これからは、地域の皆さんを巻き込みながらやっていけば、その先に持続可能なまちづくりや国づくり、未来づくり、人づくりがあるはず。そのため私はもちろん先頭に立って頑張っていきます。

(すずき・たかこ)1986年帯広市出身。カナダ・オンタリオ州のトレント大学卒業。2009年NHK(日本放送協会)入局。2012 年総選挙に北海道7区から新党大地公認で出馬し落選。13年に繰り上げ当選。14年総選挙に道7区から民主党公認で出馬し落選するも比例ブロックで復活当選。17年自民党入党。同年総選挙に自民党公認比例ブロックで出馬し当選。21年総選挙に同党公認の比例ブロックで出馬し当選。現在4期目。防衛大臣政務官、自由民主党副幹事長、外務副大臣などを歴任。23年3月に自民党道7区支部長就任。38歳

(すずき・たかこ)1986年帯広市出身。カナダ・オンタリオ州のトレント大学卒業。2009年NHK(日本放送協会)入局。2012 年総選挙に北海道7区から新党大地公認で出馬し落選。13年に繰り上げ当選。14年総選挙に道7区から民主党公認で出馬し落選するも比例ブロックで復活当選。17年自民党入党。同年総選挙に自民党公認比例ブロックで出馬し当選。21年総選挙に同党公認の比例ブロックで出馬し当選。現在4期目。防衛大臣政務官、自由民主党副幹事長、外務副大臣などを歴任。23年3月に自民党道7区支部長就任。38歳

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