告発・絶望の学府㉚
パワハラ死問題 越年

2024年02月号

「知事は自身の言葉で説明を」と、父母の会関係者ら
(昨年12月25日午前、札幌市中央区)

江差看護・保護者らが知事要請
議会では各会派からの追及続く


「ご遺族の意向を伺いながら、丁寧かつ誠意をもって対応して参ります」――。どこで誰から問いを受けても、北海道トップの答えに“ブレ”はない。およそ具体性を欠いた言葉は、2024年も変わらず唱えられ続けることになるのか。少なくともその「誠意」はまだ、肝心の遺族には伝わっていないようだ。道立高等看護学院のハラスメント問題、最悪の被害は未解決のまま、またしても1つ年を越すこととなった。


取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。55歳

声上げ始めた「父母の会」


 いても立ってもいられず声を上げたのは、必ずしも直接の利害関係があるとはいえない、しかしながら誰よりも当事者の思いをよく知る有志たちだった。
《「道の顧問弁護士から遺族代理人に宛てた10月27日付『回答書』」を撤回し、自分の言葉をもって改めて謝罪し、今度こそ本当に「丁寧かつ誠意をもって」再協議に応じて戴きたく、申し入れいたします》
 右のような要望を北海道知事に寄せたのは、「江差高等看護学院の正常化を求める父母の会」。本誌などが2021年春から伝えている北海道立高等看護学院のパワーハラスメント問題で、のちのハラスメント認定に繋がる告発を担った被害学生の保護者たちだ。申し入れの目的は、江差看護学院で起きた在学生自殺事案への適切な対応を道知事に求めること。昨年12月25日、関係者4人が道の担当課を訪ねて『申し入れ書』を提出した。
「知事に直接、手渡したかった」と、父母の会代表を務める女性(56)は残念がる。この日、鈴木直道知事は要請の場に姿を現わさなかった。担当課長に申し入れ書を手渡した女性は、改めて「ことの重大さをわかって欲しい」と訴えることになる。
「江差の現場はものすごく改善されて、学院内も変わってきているんです。なのに、知事の対応があまりにもお粗末ではないかと」
 保護者らが問題視するのは、昨年10月に伝わった道の“手のひら返し”とも言える対応だ。

道の遺族対応の方針は、担当部局の説明のみであっさり「了解」されていた(議員らに開示された『決定書』)

鈴木直道 北海道知事

真下紀子議員(日本共産党、旭川市)

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要請の場に鈴木直道知事は不在、保護者からの『申し入れ書』は看護政策担当課長が受け取った

小泉真志議員(民主・道民連合、十勝管内)

赤根広介議員(北海道結志会、登別市)

鈴木直道 北海道知事

鈴木直道 北海道知事

要請の場に鈴木直道知事は不在、保護者からの『申し入れ書』は看護政策担当課長が受け取った

道の遺族対応の方針は、担当部局の説明のみであっさり「了解」されていた(議員らに開示された『決定書』)

鈴木直道 北海道知事

小泉真志議員(民主・道民連合、十勝管内)

赤根広介議員(北海道結志会、登別市)

鈴木直道 北海道知事

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真下紀子議員(日本共産党、旭川市)

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