【シリーズ・住宅不動産情報】⑭──道内各地の工場・社宅跡地に相次ぎ商業施設
DCMの牙城、釧路にジョイフルエーケーが殴り込み

2024年01月号

操業していた頃の日本製紙釧路工場

釧路市や千歳市、苫小牧市で商業施設が相次ぎオープンする。中でも釧路の店舗面積の合計は2万7780平方メートルに及び、三井アウトレットパーク札幌北広島を超え、インターヴィレッジ大曲(北広島市)の3万1300平方メートルに迫る広さ。千歳の店舗面積合計は1万9828平方メートルで、イオンモール旭川駅前と同様の規模になる見通し。苫小牧は店舗面積合計4000平方メートル弱と小ぶりだが、市内に複数店舗が集積する商業施設の誕生は苫小牧弥生ショッピングセンター以来9年ぶりだ。各地の規模やオープン予定を追った。

(佐久間康介)

DCM vs ジョイフルエーケー


 釧路市の商業施設は日本製紙釧路工場跡地(釧路市鳥取南4丁目)を利用するもので、ジョイフルエーケー(本社札幌市東区)が「ジョイフルタウン釧路」として整備する。同社は「屯田店」(札幌市北区)、「大曲店」(北広島市)、「帯広店」(帯広市)、「大麻店」(江別市)など店舗面積2万平方メートル級の店舗を展開しており、今回も同様の規模となる。敷地面積は9万9118平方メートルで店舗は6棟で構成。ジョイフルエーケーは店舗A(店舗面積8456平方メートル)と店舗B(同7196平方メートル)を使用。そのほかにも店舗Cから店舗Fまでの4棟(いずれも物販店舗)が予定されており、6棟の店舗面積合計は2万7780平方メートル、バックヤードなどを含めた延べ床面積は3万3148平方メートルにもなる。
 商圏範囲は半径7キロで、釧路市と釧路郡釧路町から1日当たり2万人の集客を計画。大規模小売店舗立地法の新設届出は2024年8月頃に行ない、25年7月頃の営業開始を予定している。
 釧路市は、業界2位のDCM(本社東京都品川区)の前身の1社である石黒ホーマの創業地。DCMは釧路市と釧路町に合計7店舗を出店しており、釧路エリアにはコメリやビバホーム、カインズもない。そんなDCMの金城湯池の場所にジョイフルエーケーが攻め込む構図になり、地元のホームセンター業界で「DCM vs ジョイフルエーケー」の局地戦が展開されるのは必至だ。

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