告発・陸の蟹工船〈3〉
牧場主「いわば里親」
「虐待の正当化は当事者らの尊厳を奪うことになる」と原告代理人ら(11月28日午後、札幌市内)
障碍者虐待問う裁判、弁輪始まる
恵庭市は当事者間の雇用関係否定
長期間にわたる不当労働行為や年金詐取などが指摘される障碍者虐待疑惑で11月下旬、被害を訴える当事者らが起こした裁判が初弁論を迎えた。原告代理人は意見陳述で、地元自治体による問題の放置や隠蔽の疑いを強く批判したが、自治体側は虐待の事実を否定、隠蔽もなかったなどとして争う姿勢を見せることに。3人の知的障碍者を無給で働かせていた雇用主は、被告の認識では「里親」だったのだという。
取材・文=小笠原 淳
元議長への忖度、市は否定
原告男性らは冷暖房や上下水道などが不充分な小屋に寝泊まりし、休みなく牧場労働を続けていたという
(原告側提供)=画像の一部加工は本誌
原告男性らは冷暖房や上下水道などが不充分な小屋に寝泊まりし、休みなく牧場労働を続けていたという
(原告側提供)=画像の一部加工は本誌
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