オホーツク特集
北見市長 辻 直孝氏 (Tsuji Naotaka)
辻󠄀市政3期目で課題山積の北見 地域DX化とカーリングに活路

2023年12月号

北見市長 辻 直孝氏 (Tsuji Naotaka)

北京冬季五輪におけるロコ・ソラーレの銀メダル獲得という快挙、書かないワンストップ窓口がデジタルオフィスのモデルケースとして全国的に注目されるなど、コロナ渦中でも明るい話題が多かった昨年の北見市。だが今年は市役所でパワハラもみ消し疑惑が浮上し、社会問題として大きく報じられるなど逆風にも晒された。現職として9月の市長選で勝利した辻󠄀直孝氏だが、アフターコロナのまちづくりを含め課題は山積している。3期目に乗り出した辻󠄀市長にパワハラ問題への対応や今後の施策展開を訊いた。

(10月26日収録)

|パワハラもみ消し問題には第三者委調査で真摯に対応|


 ──9月10日投開票の市長選の受け止めは、いかがですか。
 辻
 今回の選挙では、多くの市民の皆さまからご信任をいただき、再び市政の舵取りを担わせていただくこととなり大変身の引き締まる思いです。ただ投票率については、前回の市長選に比べて1・03ポイント低くなり、大変残念な結果となりました。理由については一概には言えませんが、告示日直前に選挙戦となる見通しとなったことも要因のひとつではないかと認識しています。
 ──2期目は新型コロナ対策に追われた印象ですが、3期目の抱負は。
 辻
 ここ3年間は、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、感染症への対応が最優先課題となり、コロナ禍の制約がある大変厳しい環境にありました。
 これからの4年間は、北見の将来を大きく左右するとても大切な時期であり、市勢浮揚の道筋をより確かなものとするには、アフターコロナ時代の成長の原動力となるデジタル化やグリーン化といった時代の潮流を加速させ、誰もが住みたい、住み続けたくなる、持続可能なまちづくり、さらなる地方創生を実現するため果敢に挑戦していかなければなりません。
 北見の未来を私自身の手で切り拓き、確かなものとする。そして「もっと笑顔ひろがる北見」を次の世代に引き継いでいくため、私はこの3期目の任期、とても大事にしなければいけない4年間を全身全霊で取り組んでまいります。
 ──3期目の公約に「子ども医療費の助成範囲を18歳(高校生世代)まで拡大」を掲げていますが、目的や実施時期を聞かせてください。
 辻
 私は「子どもたちこそが、北見の未来そのもの」との強い思いのもと、子ども・子育て支援といった未来への投資が、政策課題の中でもとりわけ重要だと考えています。

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