戦時下のウクライナを歩いた元朝日新聞記者が札幌で報告会
「ロシアとの戦争」で国民がひとつになったウクライナ
「戦時下のウクライナ」をテーマに講演する岡野氏(10月13日夕、さっぽろテレビ塔2階のレンタルホール)
プーチンの犯罪とロシアの帝国主義
昨年2月24日に突如始まったロシアのウクライナ進攻。戦況に関するニュースは日々報じられても、戦火の下で生きる人々の声はほとんど伝わってこない。ロシア軍による砲撃やミサイルによる街の破壊、地下壕での避難生活や拉致監禁、性暴力、そして虐殺──。そんな人々の生の声に耳を傾けようと昨年11月から1カ月半、現地を取材したのが元朝日新聞記者でジャーナリストの岡野直(おかの・ただし)氏だ。その岡野氏が10月13日、「札幌なにかができる経済人ネットワーク」(呼びかけ人・越智文雄氏)の招きで来札し、市内で講演を行なった。今回の戦争の背景、そして市民たちの現在は──。ウクライナとロシアに精通している岡野氏のリアルな報告に耳を傾けてもらいたい。
(工藤年泰・武智敦子)
ゼレンスキーの躍進にロシアが抱いた危機感
(おかの・ただし)1960年札幌市出身。東京外語大学ロシア語科卒業。85年朝日新聞社入社。モスクワのプーシキン・ロシア語大学に留学後、西部本社社会部を経て東京社会部で基地問題や自衛隊・米軍などを取材。特派員としてルワンダ虐殺、東ティモール紛争、アフガニスタン戦争など紛争地の取材も多い。2021年からフリー。ロシア語の全国通訳案内士。著書に『自衛隊―知られざる変容』(朝日新聞社)、近著に『戦時下のウクライナを歩く』(光文社新書)。63歳
岡野氏の話に熱心に聴き入る参加者
ロシア軍の砲撃で破壊されたハルキウ市の
学校(岡野氏撮影)
ロシアのミサイル攻撃で破壊されたザポリージャの団地を取材中、現場の警備にあたっていたウクライナの警察官が岡野氏らを撮影してくれた(同氏提供)
岡野氏の話に熱心に聴き入る参加者
ロシア軍の砲撃で破壊されたハルキウ市の
学校(岡野氏撮影)
ロシアのミサイル攻撃で破壊されたザポリージャの団地を取材中、現場の警備にあたっていたウクライナの警察官が岡野氏らを撮影してくれた(同氏提供)
(おかの・ただし)1960年札幌市出身。東京外語大学ロシア語科卒業。85年朝日新聞社入社。モスクワのプーシキン・ロシア語大学に留学後、西部本社社会部を経て東京社会部で基地問題や自衛隊・米軍などを取材。特派員としてルワンダ虐殺、東ティモール紛争、アフガニスタン戦争など紛争地の取材も多い。2021年からフリー。ロシア語の全国通訳案内士。著書に『自衛隊―知られざる変容』(朝日新聞社)、近著に『戦時下のウクライナを歩く』(光文社新書)。63歳
目次へ
© 2018 Re Studio All rights reserved.