告発・絶望の学府㉘
道「因果関係」否定
自身の謝罪の真意を問われた知事はいささか苛
立った様子で明答を拒み、最後は担当部局に対応を〝丸投げ〟した(10月27日午後、北海道知事定例記者会見)
遺族らの不信招く手のひら返し
江差パワハラ死、示談交渉暗礁
一昨年から本誌面で報告を続けている北海道立江差高等看護学院のパワーハラスメント問題で、在学生の自殺事案をめぐり北海道が第三者調査の結果を否定する認識を示し始めた。本年5月には知事や担当部局が学生の死とハラスメントとの「相当因果関係」を認めて頭を下げているが、ここに来て一転、「そうとは言い切れない」との主張。謝罪から僅か半年後の豹変に、亡くなった学生の遺族は強い失望感に苛まれている。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。54歳
自殺起因「言い切れない」 謝罪一転、調査結果否定
第三者調査では少なくとも4件のハラスメントが認定され、いずれも自殺との相当因果関係が認められている
(遺族への謝罪時に提供された報道発表資料)
道の顧問弁護士から遺族側に届いた「回答書」全文=一部墨塗り処理は植松直(すなお)弁護士による
第三者調査では少なくとも4件のハラスメントが認定され、いずれも自殺との相当因果関係が認められている
(遺族への謝罪時に提供された報道発表資料)
道の顧問弁護士から遺族側に届いた「回答書」全文=一部墨塗り処理は植松直(すなお)弁護士による
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