告発・陸の蟹工船<2>
「お答えを控える」
柏野大介議員(左上のモニター内)の質問に、市の担当部長ら(左下)は「裁判になっているので」と明答を避け続けた(9月21日午後、恵庭市議会本会議)
隠蔽疑いに恵庭市“無答弁” 障碍者虐待疑惑で議会追及
道央・恵庭市の牧場で長期間の障碍者虐待が疑われている問題で、地元市議会の野党系議員らが市の隠蔽疑惑を相継いで追及した。本会議と委員会で事案の事実関係などを質された理事者側は「お答えを控える」との答弁を連発、その理由を問われては曰く「裁判になっているため」。指摘される不適切な対応があったか否かは、飽くまで法廷であきらかにしていくという。市民が傍聴する開かれた議会でのやり取りは、市にとっては「場外戦」だった――。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。54歳
議会質問「場外戦」と市側
これでは市の信頼が落ちる。後ろめたいことがないならば堂々と発信を」と小林卓矢議員(10月4日午前、恵庭市議会厚生消防常任委員会)
これでは市の信頼が落ちる。後ろめたいことがないならば堂々と発信を」と小林卓矢議員(10月4日午前、恵庭市議会厚生消防常任委員会)
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