告発・陸の蟹工船
長期虐待 隠蔽か
訴えを起こした男性3人は無償で休みなく働かされた上、障害年金をほぼ全額使い込まれていたという。(恵庭市内)
障碍者から年金詐取の疑い 恵庭の牧場などに賠償請求
知的障碍のある人たちが劣悪な環境で休みなく働かされ、計5000万円以上の年金を詐取されていた。当地の自治体は5年以上前にその疑いを把握していたが、障碍者たちの雇用主が元議員であると知り、見て見ぬふりを決め込んだ――。そんな告発の声が上がったのは、8月下旬のこと。語られる被害が事実なら、およそ信じ難い人権侵害が、否、あきらかな犯罪行為が長期間見過ごされてきたことになる。舞台は札幌近郊の恵庭市。言うまでもなく、この21世紀の出来事だ。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。54歳
「許されない行為」追及へ
牧場主だった元市議会議長(故人)の妻は、虐待・年金詐取のいずれも否定した(8月下旬、恵庭市内)
「適切に対応しなかった自治体の責任は重い」と、被害男性らの訴訟代理人
(8月24日午後、札幌市内)
「適切に対応しなかった自治体の責任は重い」と、被害男性らの訴訟代理人
(8月24日午後、札幌市内)
牧場主だった元市議会議長(故人)の妻は、虐待・年金詐取のいずれも否定した(8月下旬、恵庭市内)
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