Interview
人気パン屋「どんぐり」の野尻雅之社長に訊く
最大の宝は従業員の頑張り いま、パンを通じた感動を

2023年09月号

タイ・バンコクへの進出も決まった「どんぐり」の野尻社長

(のじり・まさゆき)1978年7月札幌市生まれ。北海高校卒業後、カナダへ語学留学。帰国後に居酒屋でのアルバイトを経てどんぐり入社。入社2年目で新店オープンに伴い店長に。以降、本部部長、常務を経て31歳で社長就任。V2所属男子バレーボールチーム「北海道イエロースターズ」取締役も務める。45歳

地域と一緒に歩む関係を築く

出来たてパンを製造販売している「どんぐり」(札幌市白石区)は、札幌市や江別市に10店舗を展開し地域に欠かせないパン専門店として根を張っている。2代目として会社を率いる野尻雅之社長(45)は、従業員の自由な発想を引き出し、パンを通じてワクワクする気持ちを客に届けることを大切にする経営を行なってきた。地元企業とコラボしたパン開発にも力を入れ、今秋には札幌でオープンする複合商業施設内にも出店、新しい顔づくりにも挑戦する。「最大の宝は従業員の頑張り」と語る野尻社長に「どんぐり」の現在地を訊いた。

|「店舗を増やす」のではなく地域に必要とされる存在に|


 ──閉店時に売れ残ったパンを冷凍して、専用自販機で販売する取り組みが人気ですね。
 野尻
 2021年2月から札幌中央卸売市場内で冷凍パン販売を始め、同年10月からは北大の恵迪寮にも冷凍庫を寄贈して販売を開始しました。現在は冷凍自販機2台で対応していますが、JR札幌駅にも設置する方向で話を進めているほか病院内での設置も検討しています。
 ──フードロス削減の一環ですね。
 野尻
 そうです。冷凍パンを一般市場に流通させようとは思っていません。近い将来には、閉店時に各店舗で売れ残ったパンをすべて冷凍パッケージにして、それぞれの自販機に運ぶようにしたい。
 ──競争が激しいパン業界にあって「どんぐり」の成長戦略は。
 野尻
 私は売り上げを大きくして店舗数を増やしていくことに、あまり関心がありません。それよりも「どんぐり」というお店とお客さまが、売る側と買う側だけの関係ではなく、もっと近い関係、お互いが一緒にいて良かったね、と思える間柄になっていきたい。そうでないと、存在する意味がないとも思っています。極端な話、パンを売るありきではなく、地元の方々に応援してもらえるような取り組みを自然とできるようになりたい。私たちがどうしたら生き残っていけるのか、どうしたら必要とされるのかを追求した結果、そうした方向に行くべきだと考えるようになりました。

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