地元紙・80年めの迷走〈12〉
夕刊廃止、手当削減…
若手の離職に歯止めがかからない中、新社屋の建設工事は粛々と進んでいく
(札幌市中央区の北海道新聞・新本社ビル建設予定地)
道新、若手の7割が転職検討 内勤の収入減はようやく救済
6月初旬、複数の地元媒体が北海道新聞(札幌市中央区、宮口宏夫社長)の夕刊廃止方針を報じた。関係者間で周知の事実に外部への箝口令が敷かれる中、社内では同月下旬に時間外手当の削減が決まり、今後の離職加速が懸念される事態に。昨年問題となった内勤記者の手取り激減ではようやく救済措置が講じられたものの、これは本年暮れまでの限定対応に留まるという。組合の調査で若手の7割が転職検討との実態も伝わり、道内最大メディアの迷走はなお止まりそうにない。
取材・文=小笠原 淳
紙代・電気代の負担増で
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