道警・問われる強制捜査の要件②
違法捜査、常態化か

2023年08月号

「警察は、きちんと手続きを守るという当たり前すぎることをやっていなかった」――左奥から野田晃弘弁護士、青木康之弁護士、吉田康紀弁護士
(6月15日午後、札幌市中央区の札幌弁護士会館)

「緊急逮捕」被害者ら国賠提訴 虚偽公文書で刑事告訴も視野

本誌前々号で報告した違法逮捕事件で6月中旬、不当捜査の被害を受けた札幌の男女が地元警察に賠償を求める訴えを起こした。「今後の再発を抑止したい」という代理人らは裁判を通じて警察の虚偽報告を追及していく考えで、追って告訴・告発に臨む用意もあるという。無令状で被害者宅のドアを解錠、さらにベランダの窓を破って室内に突入し、任意同行を拒否した住人を緊急逮捕した警察。弁護人の猛抗議で明るみに出たその違法捜査は、氷山の一角なのか――。

取材・文=小笠原 淳

泣き寝入り、どれほどに


 その訴訟の目的を、代理人の青木康之弁護士(札幌弁護士会)はこう説明する。
「裁判を起こすことで捜査の実態を知らしめ、将来の違法捜査を抑止したいと考えました」
 6月15日午前。札幌市内で記者会見を開いた青木弁護士らは、同日付で提訴した国家賠償請求訴訟の概要をあきらかにした。原告は札幌市中央区の自営業男性(25)と、同居する会社員女性(37)。裁判は、違法捜査の被害に遭った2人が北海道警察に計約1300万円の賠償を求めて起こしたものだ。
 問題の捜査があったのは前年度末、3月28日夜のことだった。

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