長く介護業界で経験を積み、独立した池田元気代表の下で、来年の2024年3月に設立20周年を迎える「元気な介護」。現在、同社とグループ企業で展開している150あまりの事業所ブランドは、本稿で紹介するサ高住「リーフィール」をはじめグループホームや住宅型有料老人ホーム、サ高住などを展開している「くらしさ」シリーズなどがある。
　経営理念に「暮らしを支え、心を磨く」、社訓に「想い遣り」をそれぞれ掲げ、設立から今日まで合言葉の通り「介護の力で、日本を元気に！」を目指してきた同社。その企業姿勢は、公式サイトで紹介されている池田代表の次のようなメッセージに端的に示されている。
「我々はご利用者様の個性を尊重し『自分らしさ』を大切にしながら、その人らしい『ふつうの暮らし』を続けていける介護を目指しております。例え、体のどこかが不自由でも自分らしい生活をしたい。そう考えるのは、当たり前だと考えるからです」
　体が不自由だったり、収入が十分ではなくても続けていきたい「自分らしい生活」。誰もが望むことではあるが、その実現はなかなか難しい。そんな現状を変えようときめ細やかなケアと多彩な施設で利用者のニーズに応えてきたことが、今日に至る同社の飛躍の大きな原動力になっていると言えそうだ。
「リーフィール」ブランドの既存施設は、いずれも2019年4月に開設したリーフィール西岡（札幌市豊平区西岡4条13丁目・全86室）と、リーフィール中の島（同豊平区中の島1条7丁目・全69室）の2棟。
　これらには看護師が常駐し、専門技術と経験を持つ介護スタッフが質の高いサービスを提供。移動ストレッチャー式の介護浴槽をはじめとする充実した設備に、栄養士がカロリー・塩分計算をした食事の提供など利用者の毎日が安心で居心地の良い暮らしができるのが、「リーフィール」ブランドの真骨頂。既存2棟の現在の稼働率はほぼ100%に達している。
　この5月1日から同ブランドに加わったのが、他社から運営を引き継いだリーフィール澄川ヒルズ（同南区澄川4条2丁目・全81室）と、リーフィール新川（同北区新川5条1丁目・全60室）の2カ所だ。
　このうちリーフィール澄川ヒルズは竣工が2020年と新しく、延床面積2744平方メートルの鉄筋コンクリート造4階建て。ヒルズの名称の通り、周囲の景観を見渡せる丘の上の立地が印象的。エントランスには華やかな果実のレリーフがあしらわれ、入居者が集まる食堂、レクレーションルームには日の光が降り注ぐ。各フロアの廊下には入居者の安全を確認するカメラが備えられ見守り体制も万全だ。全室エアコン完備で併設サービスとして地域密着型通所介護、いわゆるデイサービスも行なっている。
　同じく5月1日にオープンしたリーフィール新川は2015年に竣工した鉄筋コンクリート造5階建で、こちらもまだ十分新しく、澄川ヒルズ同様に快適・安全な設備が整えられている。
　食事、入浴、居室清掃といったトータルケアでホテルライクなサービスを提供する2つの施設。入居条件は要介護度1～5の60歳以上（認知症や在宅酸素・ストーマなど医療ケアが必要なケースは応相談）で、食費込みの月額合計費用は12万円台からとなっている。
「介護から地域包括ケアを支えていきたい」とする元気な介護グループの今後に注目だ。

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