【シリーズ・住宅不動産情報】⑦──札幌の市街地に出現した3千坪超の更地3選
工場や住宅展示場跡の巨大更地 広さはエスコンフィールド並み

2023年06月号

札幌市白石区にある明治札幌工場跡地
(白石こころーど側から撮影)

札幌市の市街地で大きな空き地を見かけることが少なくなってきた。建て替えなどで1千坪(約3300平方メートル)以下の土地はたまに出るが、3千坪(約9900平方メートル)以上となるとほとんどない。そんな中、偶然にも3千坪を超える更地がいま3カ所出現している。3千坪と言ってもピンとこないかもしれないが、今春開業した「エスコンフィールド北海道」のグランド面積(約3600坪)に近いと言えば広さが実感できるだろう。これら3カ所の現状と行方を追いかけてみた。

(佐久間康介)







先行き不透明な明治の工場跡


 札幌市白石区東札幌1条3丁目の旧「明治札幌工場」跡地。白石区と豊平区の境界、東北通沿いにあるこの更地は、旧千歳線跡に整備された自転車・歩行者専用道路「白石こころーど」まで奥行きがあり、その広さを実感できる土地だ。
 明治(東京都中央区)は、今から67年前の1956年にこの土地(約3844坪=1万2688・48平方メートル)を取得して飲用乳の生産工場を建設した。1961年当時の空撮では工場が千歳線近くに写っており、周辺には農地と住宅と工場が点在しているのみで現在とは隔世の感がある。
 その明治は、札幌と旭川の生産を集約するために恵庭工場を新設、2022年から稼働を開始した。それに伴い札幌工場は昨年から解体が始まり、同年末には更地になった。
 明治は、札幌工場に隣接する約1158坪(3823・92平方メートル)を17年1月に北海道コカ・コーラボトリング(札幌市清田区)から取得。工場用の駐車場として利用していたが、こちらは20年4月、ほくやく(同市中央区)に売却している。工場跡地についても明治は売却する予定だが、現在のところ動きはない。関係者によると、周辺住民から売却に慎重になるよう求める声も出ているという。この場所は、札幌市の用途地域で工業地域に分類されている。工業業務の利便増進を図る地域とされ、学校や病院、ホテル、1万平方メートルを超える店舗などは建てられない。周辺は第一種住居地域や準住居地域になっており、用途地域の変更が行なわれる可能性もある。

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